|子供のためにならない記録は意味がない
重症心身障害児事業の現場では、多くの記録が求められます。
しかし、記録が増えるほど、「何のために書いているのか」が分からなくなることがあります。
この記事では、私が考える記録の目的について整理します。
記録の目的は一つだけである
私にとって、記録を書く一番の目的は明確です。
それは、子供のためです。
事業所は、子供のために存在しています。
すべての業務は子供のためにある
記録も例外ではありません。
業務だから書く、義務だから残すという考え方では不十分です。
子供のためになる記録でなければ、書く意味はありません。
子供のためにならない記録は形骸化する
形だけ整った記録は、すぐに形骸化します。
読まれず、使われず、次につながりません。
結果として、現場の負担だけが増えていきます。
形骸化した記録に共通する特徴
形骸化した記録には、いくつかの共通点があります。
まず、長文で読みにくいことです。
読む気が失せる記録は、情報共有として機能しません。
主語がない記録は意味が伝わらない
次に多いのが、主語がない記録です。
誰が、何を、どうしたのかが分からなければ、正しく伝わりません。
記録は文章として成立している必要があります。
理由のない記録は行動につながらない
もう一つの特徴は、理由が書かれていないことです。
なぜそうしたのかが分からなければ、次に同じ場面で動けません。
人は理由が分からなければ行動できないものです。
意味のある記録には型がある
一方で、意味があると感じる記録にも共通点があります。
それは、5W1Hに沿って書かれていることです。
誰が読んでも状況を再現できる記録は強いです。
まとめがある記録は理解しやすい
意味のある記録は、冒頭または最後に要点が整理されています。
箇条書きでまとめがあるだけで、理解度は大きく変わります。
忙しい現場では、特に重要な工夫です。
画像があることで伝わることもある
文章だけでは伝わりにくいこともあります。
そうした場合、画像があることで一気に理解が進むことがあります。
視覚情報は、記録を補完する重要な要素です。
記録は次の支援につながるものである
意味のある記録は、その日のためだけのものではありません。
次の支援、次の判断につながります。
記録は未来の子供を守る材料でもあります。
記録が崩れ始めたときの危険信号
記録が崩れ始めると、分かりやすい変化が出ます。
当日ではなく、後日まとめて記録するようになります。
これは明確な危険信号です。
記録は鮮度が命である
時間が経てば、記憶は曖昧になります。
事実と解釈が混ざり、正確さが失われます。
記録は、その日のうちに書いてこそ意味があります。
記録を書く文化が現場を作る
記録は、個人の能力ではなく文化です。
「子供のために書く」という意識が共有されているかどうかで、質は大きく変わります。
これは一朝一夕では身につきません。
書く量より、使えるかどうか
記録は、量が多ければ良いわけではありません。
使えるかどうかがすべてです。
使われない記録は、存在しないのと同じです。
子供のためになる記録を残す
記録の目的に立ち返ると、答えはシンプルです。
子供のためになるかどうか。
この基準で、すべての記録を見直すべきだと考えています。

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