やらないと決めていること

|守るために、あえて選ばない判断

経営をしていると、やることは自然と増えていきます。

一方で、事業を続けるためには「やらないこと」を決める必要があります。

この記事では、現在の私が経営者としてやらないと決めていることを整理します。


人件費を削って利益を最大化しない

私は、人件費を削って利益を最大化する経営はしません。

人件費はコストであると同時に、事業の土台でもあります。

人を削って成り立つ事業は、いずれ別のところで綻びが出ます。


利益のために現場を疲弊させない

短期的に見れば、人件費を抑えることで数字は良く見えるかもしれません。

しかし、その結果として現場が疲弊すれば、長く続きません。

私は、利益のために現場を消耗させる判断は取りません。


安易な別事業への参入はしない

障害福祉の中には、さまざまな別事業があります。

だからといって、制度改定や流行だけを理由に安易に参入することはしません。

事業ごとに必要な体制や専門性は大きく異なるからです。


「できそうだからやる」は選ばない

人がいるから、場所があるから、何となくできそうだから。

こうした理由だけで事業を増やすことはしません。

今やっている事業を、まずきちんと守ることを優先します。


物理的に遠方での新規出店をしない

過去に、物理的に遠方で新規出店を行ったことがあります。

結果として、その事業所は撤退することになりました。

この経験から、遠方での新規出店はやらないと決めています。


距離は、想像以上に経営の負担になる

距離の問題は、移動時間や交通費だけではありません。

何かあったときに、すぐに状況を把握し、判断し、動けるかどうか。

距離は、そのスピードを確実に落とします。


撤退を経て実感したこと

撤退を経験して、距離が経営に与える影響を身をもって実感しました。

現場との距離は、管理の質や判断の精度に直結します。

遠方であるほど、見えない問題が増えていきます。


経営者の時間感覚を従業員に求めない

もう一つ、やって後悔したことがあります。

それは、経営者の時間感覚を従業員に求めてしまったことです。

立場が違えば、時間の使い方や優先順位も違います。


同じ熱量を求めないという判断

経営者と従業員が、同じ熱量で動くことはありません。

それを前提にした運営は、必ずどこかで無理が生じます。

今は、その違いを前提に仕組みを考えるようにしています。


数値的な裏付けのないニーズに応えない

現場では、「もっと通いたい」「需要はたくさんある」という声を聞くことがあります。

しかし、よくよく確認すると、実際には二、三人というケースも少なくありません。

数値的な裏付けのないニーズには、応えないと決めています。


感覚ではなく数字で判断する

期待や感覚だけで動くと、判断を誤ります。

必要なのは、具体的な数字と継続性です。

これは冷たさではなく、事業を守るための判断です。


やらないことは、逃げではない

やらないと決めると、消極的に見られることがあります。

しかし、やらない判断も立派な経営判断です。

守るべきものがあるからこそ、選ばない道があります。


選択肢を減らすという経営

選択肢を増やせば、自由度は上がります。

一方で、迷いも増え、判断の質は下がります。

今は、あえて選択肢を減らす経営をしています。


やらないことが、軸を強くする

やらないことが明確になると、やるべきこともはっきりします。

経営の軸は、行動だけでなく、制限によっても形作られます。

この線引きが、会社を安定させていると感じています。


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